トップ>公式書写検定の主旨と歴史
本検定の主旨
、 書写・書道は、三千年以上にも及ぶ長い歴史を持ち、芸術と実用の両面を培いながら現在に至っておりますことはよく知られているところです。特に日本の書写・書道は文字が生まれた中国よりも進歩し、すでに日本の文化の一つとなっております。
、 この特別な性質を持った書写・書道は、学校教育の中の教科としての性格を持っており、文部科学省学習指導要領によって学校教育の中で研究・実践がなされてまいりました。
、 本検定も、文部科学省学習指導要領が目指す書写・書道の技術能力を高めるために、全 国統一の問題で同一の審査基準を定めて、それによって審査してまいりました。
、 問題を作る際には、硬筆・毛筆の両方の調和のとれた書写・書道が育ち成長することを根底にして、日常の生活の中で使うという立場を考え、社会が望んでいるような内容を工夫し、作成してまいりました。
以上、本会の主旨を簡単にまとめますと次のようになります。
文部科学省学習指導要領の目標達成度の測定
社会性・実務性(用美一体)に力点をおいた多面的な問題
全国統一問題・審査基準による複数による公的審査
硬筆・毛筆の調和のとれた書写能力検定

本会の歴史
 本検定試験は、昭和33年(1958年)11月、すでに書写検定を実施中の県、および、これから実施しようとする県とで横に連合するための組織として出発。
 翌昭和34年6月27日に第1回を実施、以来、年に前・後期の2回の実施を続けてまいりました。
 当時は、戦後の混乱期から漸く落ち着きをとり戻し、学校教育の小・中学校の教科から姿を消した書写も多くの先輩たちの根強い運動によって、国語の中で認められることになりました。本会も書写・書道の復活と発展を試行しながら従来まったく考えられなかった検定制度を作り、各県の教育委員会、商工会議所等の後援をいただき着実な歩みを続け、今日まで書道発展の一役を担ってまいりました。
 本会の検定は、小・中・高・大の児童・生徒・学生を主に、学校の先生方のご熱意と協力奉仕によって実施されており、文部省の視学官・教科調査官の深いご理解によって、昭和41年、文部大臣奨励賞の交付申請、小・中・高の最優秀者に各々賞状と副賞が贈られ現在に至っております。
 検定内容につきましては、文部省の指導要領の改訂の折に見直しをし、若干の修正を加えてまいりました。
 平成18年(2006年)文部科学省後援が実現いたしました。これは、本会の活動が、公的立場に立ち、正当に運営されていることを認められたものです。昭和34年(1959年)、全国一斉に実施してから実に半世紀を経ようとしています。多くの受験生が育ち、その人たちが我が国の書文化を継承し、本会の中堅、あるいは学校・社会で活躍されておりますことに大きな意義を感ずるものです。全国で最初に実施した本検定の輪を大きくしていきたいと念じております。


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